言葉で励ますために言葉で傷つく経験をしている - 幸せなパートナーシップの秘訣

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親から言われた一言に傷ついた体験を持つ

夫の真さんは言葉に傷つきやすい。

その傷は深すぎて、

なかったことにしていたために自覚がなく、

親子関係は良好だと思っていた。

私も親から言われたことで

傷ついたことが数えきれないほどある。

真さんと違うのは、

それを覚えている。

だから親に怒りの感情を出せる。

親への怒りの感情があることさえ、

気づいていなかった真さんの方が

私よりも傷つき方が重症だった。

親の言葉に傷ついた人は、

人の言葉に敏感に反応する。

だから人と関わるとトラブルになりやすい。

真さんが関わり最近起きたトラブルを

私は消化できないでいた。

その出来事はこんなことから始まった。

朝起きてくると、

真さんがパソコンで何やら作業をしていて、

DVD上映会を開くことにしたから、

告知文だけ考えてくれる？と言った。

起きたばかりで頭がボーっとしたまま、

いいよと言いながら文面を打ち込んだ。

会場は私の知り合いのところに

やってもいいか聞いてみてと言うので、

問い合わせたらOKの返事がきた。

そこで真さんはブログとfacebookに

準備ができていたためにすぐに告知をした。

記事をアップしてすぐに、

会場を提供してくれる知り合いから連絡が入り、

内容が思っていたものと違うということと

開催場所の詳細は載せないでとの指摘があった。

開催場所の最寄り駅からバスがあることを書いたのが

いけなかったらしく、

真さんにすぐに訂正してもらった。

承諾してくれてはいるけど、

メールのエネルギーから煮え切らない感じがしたので、

内容についての説明と趣旨を

かなり詳しく長い文面で送ってみた。

その説明を一生懸命してる自分に気づいた私は、

こんな説明が必要なほど抵抗されてることに気づいて、

気持ちが変わったことをメールした。

このやりとりをしながら、

乗り気がしてないことがわかったので、

キャンセルすることにする。

よく知らない人物の興味がわかないものは、

やりたいとは思わないよね。

本当にごめんなさいとメールした。

私はこのことはこれで終わったと思ってた。

ところがこの出来事をきっかけに

私が知り合いをひどく怒らせることになった。

その後に仕事場で顔を合わせると、

私の言葉のすべてが気に入らなくなってた。

その様子が異常だったので、

よほどされては嫌なことを私にされてることはわかる。

それがあの時のやりとりの中にある、

場所の詳細を人に知られたくないという気持ちだと思った。

私への嫌悪感が半端なく、

猛攻撃をしてくるので、

それを言ってみた。

この部屋の持ち主の

その気持ちは無意識に人を遠ざけてると思う。

私が言ったその一言が逆鱗に触れてしまった。

傷ついたその人は、

私から説明もないまま上映会の告知をされて、

言われたくないひどいことを言われたと悲しみを

他の人に訴えた。

それを聞いた人は、

説明がなかったと思ってる。

私はそんなことは

他の人には関係ないから知らなくてもいいやと

思うことにしたかった。

でもなんだか悔しい。

そもそも真さんが企画したことを、

その人は私とやりとりしてるから

私が企画してると思ってる。

私がこの人物から猛攻撃を受けてる時に、

真さんは私の味方はしていないので、

真さんをいつも自分勝手な私に困ってる

自分と同じ被害者だと思ってる。

これを企画してやりとりしてるのは

実は真さんで私はそれに従ってただけなんだけど。

この人は知らないだけで、真さんは私を

相手を受け入れることができる私だから、

今までうまくいってたと言ってくれてる。

あたりまえだけど

私たちはお互いを高評価してる。

家に帰ってから

この時のことを振り返り、

同じ傷を持つ真さんは

自分の態度を見てるようだったと言い、

今までの態度を私に謝った。

それでもなんだか

私はもやもやが晴れない。

それはなんだろうと思ったら、

言葉に傷ついたと言ってる人というのは、

この言葉が自分を傷つけたという、

気に入らない言葉だけを拾って、

一連の出来事の全貌を無視してる。

知らない人がそれを聞いて、

なんでそんなことを言ったのとか言ったりすると、

私はなんだかすっきりしない。

メッセンジャーでのやりとりに、

そのすべてが残ってるから

これを公開したい気持ちだと

真さんに話したら、

公開しちゃいなよと言われた。

そう言ってもらえただけで、

気が済んだ。

言葉に傷ついてる人というのは、

言葉で立ち直る。

だから私は人を励ますのが好きだ。

真さんも言葉にいちいち反応してないで、

まずは傷ついた自分を人のせいにしてでも

自分の言葉で味方をしてあげようよと私が言った。

私たちが言葉で傷ついてるのは、

人を言葉で励ますためにその経験が必要だからなんだ。

だからそういう親を選んでる。

それを聞いた真さんは、

言葉にずっとこだわってきた理由がわかったと言った。

人生でやりたいことというのは、

一番苦手だと思ってることだったりする。

言葉が苦手と言ってる人は、

本当は言葉が好きだ。

だから使いこなせない時に悲しくなる。

第2回目になる「心に残るセリフたち」ですが、始めた動機は以前書いていた「今日のひとこと」「エイブラハムの言葉」のように毎回少しでも自分の気づきを発信しようと（どちらも長続きしませんでした(^_^;)）再びはじめました。

好きな映画や舞台の思い出を書こうという、思いつきの内容だったのですが、みき子との上記の記事に至るやり取りで、自分が大好きな言葉（セリフ）はみき子にへの思いがいっぱい詰まっていることに気づきました。

いろいろな作品の引用にはなりますが、自分の思いがさらにみき子へ伝わると信じます。

■心に残るセリフたち■

②

「小さな恋のメロディ」

1971年のイギリス映画で50代後半の人はリアルタイムで観ている人も多いと思います。

日本では大ヒットして主演のマーク・レスターやトレーシー・ハイド、ジャック・ワイルドは当時の映画雑誌の常連でした。

本国イギリスやアメリカでは興行的には成功しなかったようです。

自分は数年後のリバイバル（現在はリバイバル上映なんて聞かないね）を劇場で観てからはテレビ放映、ビデオ、DVDと媒体は変わってもくりかえし新鮮に観れる大好きな作品です。

物語は12歳の男の子と女の子が一目惚れから恋愛というには幼い、しかし二人にとっては真剣な一緒にいたい＝結婚・という思いと困惑するまわりの大人たちの世界をユーモアたっぷりに描いています。

音楽を担当しているビージーズのメロディも歌声もシーンにピッタリでこころにグッときます。

ミュージックビデオのような心地よさもあります。

風景もファッションもその後のイギリス好きになった原点です。

どのシーンを切り取っても絵になるし、ちょっとしたやりとりのセリフも好きなものが多い作品です。

その中でのふたりが秘密の場所（子供の頃誰でもあったであろう）墓地に行き、ひとつのリンゴをふたりでかじりながら（観ながら間接キスのようにドキドキしたものです(^_^;)）

ある墓碑を見ると、愛する妻ここに眠る・・・というようなことが書いてある、そこでのやりとりのセリフ

「Fifty years happiness. How long is fifty years?」
(50年の幸福。50年ってどれくらい？)

「Er, a hundred and fifty school terms, not including holidays」
(うーん、休みを除いて150学期だよ)

「Will you love me that long?」
(そんなに私のこと愛せる？)

頷くダニエル、

「I don't think you will」
(出来っこないよ)

「Of course. I've loved you a whole week already, haven't I?」
(出来るよ。もう1週間も愛してるんだよ)

ここで音楽がフェイドインしてさらにグッときました。

下の動画は上記のシーンです。（字幕はありません）セリフの場面は後半ですが知らない方は是非観てほしいです。

もちろん全編もチャンスがあったら観てください。

きっと世代を超えて色あせない名作だと思います。