歌うこと踊ることへの抵抗からの解放 - 幸せなパートナーシップの秘訣

人からどう思われるのかが

気にならなくなっていく過程で、

人の目があると緊張してしまうので、

楽しめないのが歌ったり踊ったりすることでした。

人に見せることが目的ではなく、

自分が楽しむために歌ったり、

踊ったりすることができないなんて、

そうとう自意識過剰だったんです。

人の評価が気にならなくなったら、

どれだけ自由になれるんだろう。

そう思って殻を破ることにしました。

試しにボイトレを1回受けて見たら、

そこから平気になった

それは自分で殻を破ると

決めて行動したことでもう満足。

歌がうまくなるとかは関係なく、

最初の一歩で歌うことを

楽しめるようになってしまった。

そこからは半年前までは緊張して

楽しむことができないでいたカラオケに、

夫婦で行くようになった。

最初はふだん出さない

大きい声を出すのが目的だった。

歌ってる時にたまたま使ってみた

採点機能で音痴でないことがわかったら、

真さんはそれが自信になり、

俄然歌う気になった

行く度に緊張がとれて、

高得点が出ると嬉しい私は、

歌うことにほぼ全力を出し切れる（笑）

まだ緊張感を少し残していた真さんも、

今日は何かが吹っ切れたようで、

ものすごく気持ちよさそうに熱唱してた。

ずっと自分のことを

音痴だと思っていた人とは思えない。

声からその人のわだかまりや葛藤が伝わるので、

それがなくなってることがわかる。

もう自信を持ててる。

喉が解放されることと、

心が解放されることは連動してる。

楽しむことに上手いとか下手とか

関係ないってことはわかっていても、

人の評価を気にしてる時というのは、

それができなかったから、

殻を破って良かったなと思う。

それともうひとつ、

踊ることへの抵抗は山川夫妻の

スピリットダンスに参加することで

殻を破れた。

好きなように踊るスピリットダンスは、

自由にしていいと言われると

困ってしまう頃の私だったら、

固まって動けなかったと思う。

人は自由になりたいと言いながら、

人目が気になり自由にできない。

そんな時は、

自分で殻を破る勇気が必要だと思う

もともとカラオケを楽しめたり、

ダンスを楽しめたりする人にとっては、

すごく些細なことなんだけど、

人目を気にしすぎる私たちには、

これでもすごい挑戦なんです。

そんな私たちですが、

若い頃は割と怖いもの知らずで、

多くの挑戦をしてきました。

ただそれは

人から

認められるための挑戦だから、

人の目をずっと意識してる。

今の私たちはそれとは真逆の

人の目を

意識しないことに挑戦してる。

やってみるとわかるけど、

どんどん自分らしくなって

他のことでも何も気にせずに

楽しめるようになっていく

私たちのように、

人目があるとカラオケやダンスが楽しめないって人は、

殻を破ってみるといいですよ

楽しめる世界が広がります

なんて言いながら、

二人きりでカラオケを楽しんでる私たちです。

ぜんぜん世界が広がってない（笑）

楽しむことが重要だから、

そこはそれぞれのペースで楽しみましょう

■心に残るセリフたち■

⑱

「寿限無」

落語

落語に興味がなくてもたぶん、「じゅげむ」という言葉は耳にしたことがあると思います。テレビっ子だった僕は、よく土曜の午後は学校から帰るとテレビの演芸番組をかかさず観ていた記憶があります。「デン助劇場」や「スチャラカ社員」（笑）なんていうのもありました。お笑い番組の最後には落語があったと思います。子供ながらもおもしろい噺家と最後まで聴かない（つまらない・うまくない）噺家さんがわかっていたようです（笑）今の自分の笑いのセンスはこの頃に見聞きしたものが原点でしょうね。

※デン助さん笑わせ泣かせの最高のキャラでした

※あんまり記憶はないけど関西弁のドタバタ喜劇でしたね

お年寄りの暮らす職場でレクレーションを担当する時間があり、その時に声を出しながら何かやりたいなと思った時に浮かんだのが落語でした。笑うことは身体にも心にも良いことなので皆さんが知っているだろう短い話を探しました。子供番組の「にほんごであそぼ」でも「寿限無」が取り上げられていました。

皆さん大きな声でしゃべったり笑ったりと生き生きとして効果がありました。ただ言ってみるだけでなく、出てくることばの意味なども一緒に考えながらやったので脳トレ効果もあり楽しかったです。

落語も読み解きながら聴いたり見たりすると面白いです。

長屋に暮らす夫婦が子供の幸福を願って住職にいろいろ書いてもらった名前を全部つけてしまい、「寿限無寿限無」に始まる長い名前となったおかしさを語ったもので、いくつかのエピソードがあります。

寿限無、寿限無
五劫の擦り切れ
海砂利水魚の
水行末雲来末風来末
食う寝る処に住む処
藪ら柑子の藪柑子
パイポパイポパイポのシューリンガン
 シューリンガンのグーリンダイ
 グーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの
長久命の長助

じゅげむ　じゅげむ
ごこうのすりきれ
かいじゃりすいぎょの
すいぎょうまつ　うんらいまつ　ふうらいまつ
くうねるところにすむところ
やぶらこうじのぶらこうじ
ぱいぽ　ぱいぽ　ぱいぽのしゅーりんがん
しゅーりんがんのぐーりんだい
ぐーりんだいのぽんぽこぴーの　ぽんぽこなーの
ちょうきゅうめいのちょうすけ

寿限無

限り無い幸福のこと。

五劫の擦り切れ

本来は「五劫の摺り切れず」が正しい。言い回しのために「ず」が省略されてしまうことがあるらしい。

天女が時折泉で水浴びをする際、その泉の岩の表面が微かに擦り減り、それを繰り返して無くなってしまうまでが一劫とされ、その期間はおよそ40億年。それが5回擦り切れる、つまり永久に近いほど長い時間のこと。別の落語では、天女が三千年に一回、須弥山に下りてきて羽衣で一振りして、須弥山がなくなるまでが一劫である。

海砂利水魚

海の砂利や水中の魚のように数限りないたとえ。

水行末雲来末風来末

水・雲・風の来し方行く末には果てがないことのたとえ。

食う寝る処に住む処

衣食住の食・住より。これらに困らずに生きて行ける事を祈ったもの。

藪ら柑子の藪柑子